火魔津武士 第1話「序章 始まり」
その大陸は4つの国に分かれていた。
炎の国「スサノス」
雲の国「スカイズ」
森の国「ナチュル」
月の国「モモル」
4つの国の中でも、他国と比べて圧倒的な戦力と領地を得ている国があった。
それは、炎帝が統べる炎の国「スサノス」であった。
スサノスには、二人の英雄が存在していた。
炎帝の息子であり、炎豪の武士「スサノム」。
最凶の男と呼ばれた、魔蛇の武士「オロノス」。
この二人が赴いた戦いは、全て勝利した。
二人の英雄は、すでに伝説となろうとしていた。
そして、スサノス国民の誇りとなっていた。
だが、ある事件でスサノス国は、悲惨な運命を歩むことになるのである。
その事件とは、炎帝が月の国「モモル」の暗殺部隊に暗殺されてしまったのだ。
それを知った二人の英雄は、炎帝暗殺の報復のため、
大軍勢を率いてモモルへ進軍した。
モモル国は、あっという間に二人の英雄によって滅ぼされてしまった。
二人の英雄はスサノス国へ戻ると、
すぐに次の炎帝を決める会議を行った。
当然、炎帝の息子である「スサノム」が第一候補に上がった。
しかし、実力的には上である「オロノス」が、
自分が炎帝の座に相応しいと、抗議してきた。
二人は対立してしまい、国民達も
国民中心の政治で、国を統べようとする「スサノム」派と、
武力中心の政治で、国を統べようとする「オロノス」派に
別れてしまった。
しばらく経ち、その二派は和解することもできずに、
英雄同士の戦いによって、決着を付けることになった。
決着の舞台となったのは、「火魔津峠」と呼ばれる場所であった。
「スサノム」派の軍勢は、「オロノス」派の軍勢と比べて、少人数であった。
しかし、「スサノム」派には炎帝に仕えていた、
最強を誇る騎馬隊を中心とした、鍛え抜かれた軍勢であった。
一方、「オロノス」派は炎帝に反抗していた国民と、
森の国「ナチュル」の援軍の同盟軍であった。
そして、後に「火魔津峠の戦い」と呼ばれる戦いが始まった。



